どんどん行ける。
- 新型ルークス 開発秘話 -
4代目となる新型日産「ルークス」は、デイズ・サクラ・前型ルークス・他 軽自動車をご利用される
お客さまやご家族の声や悩みに丁寧に耳を傾け、ニーズをふまえて開発しました。
「クルマに乗るすべての方が快適にすごせること」を第一に考え抜いたクルマです。
「お客さまに喜ばれるクルマをつくりたい」という開発担当者の熱い思いと挑戦をご紹介します。

運転席に座ったときの目線が高く、近くも遠くも斜めもよく見える——これが新型日産ルークスの大きな特徴です。
前型ルークスでは、後席を広く運転席をやや高めにして、ミニバンに近い見晴らしを実現していました。加えて新型では、外観を大きく見せるため、ルーフを延長してAピラー(=フロントガラス両端の柱)を立たせる設計にしました。これにより外観のまとまりは作れましたが、斜め前方の視界を確保しつつ風切り音(風音)をどのように小さくするか、大きな課題が生じました。
この対策には、車両計画、風音計画、内装部品設計、車体設計が連携して挑みました。
具体的には、市場調査を行い「A0ピラー(Aピラーの一部)の断面幅を約35%削る」という挑戦目標を設定。Aピラーの断面を見直して細いピラーを実現しましたが、細くすると高速走行時にフロントガラスからの風が外側へ流れやすくなり、風音が悪化する懸念が生じました。
これを受けて風音計画チームが解析や試験を繰り返し、設計と相談しながら、最適な形状を検討。最終的には次の方針で調整を行い、視界と風音の両立を達成しました。
‣ 外側から見た幅は可能な限り確保する(見た目とデザインを維持)
‣ ピラーの角の丸みを大きくする(空気をピラー表面に付着させ、風が外側へ広がることを抑制)


私たちは「お客さまがどのようにクルマを使うか」を想像して設計することを大切にしています。
さまざまな機能の担当者同士が、互いを尊重し連携して課題を解決する姿勢と、挑戦を恐れず柔軟に対応することが、良いクルマづくりにつながると考えています。


角に丸みを持たせた『かどまる四角』。街で目を引くおしゃれな外観。 ——これが新型日産ルークスのデザインです。
新型ルークスでは、バックドア内側のエンボスにも「かどまる四角」 をモチーフとして採用しました。エンボスはパネルの成型性を高め、割れやシワ、ひずみを防ぐ役割があります。エンボスを無くすと見た目はすっきりしますが、成型の安定性が損なわれることがあるため、デザインと成型性を両立させる必要がありました。
そこでデザイン担当が発想を転換。見た目の良さと成型性の両立を狙い、エンボスに遊び心と機能性を持たせる「かどまる四角」 のモチーフを採用するアイデアが誕生しました。
実現に向けては、デザイン、車体設計、外装設計が密に連携。「かどまる四角」の形状データは0.01mm単位で見直し、配列も微調整を重ねました。特に苦労したのはリアフィニッシャー上端部のメタル合わせです。バックドア上部の両端はハーネスグロメットやパネルが混在する難しいエリアで、各担当が何度も集まり集中論議を行いました。その場で断面や形状案を何案も作り、構造・製造要件を満たしつつデザインが求める形に仕上げていきました。


その結果、「かどまる四角」のエンボスは本来のシワ取り機能を維持しながら、塗装やシール貼りなどの作業性も向上。デザイン性と品質を両立させた、まさにチーム連携の成果です。
部品ごとの専門視点を持ちつつ、隣接部品やクルマ全体のバランスを意識して協力することが良いクルマづくりのポイントです。

いちだんと出足がよく、カーブでもさらに安心。 ——これが新型日産ルークスの走りの良さです。
新型ルークスでは、お客さまにワクワク感を届けるため、運転のしやすさと快適性を重視して動力性能を向上させました。実は、ご利用されているお客さまから「アクセルを踏んだときの加速感やエンジンの回り方が気になる」という声をいただきました。
そこで、厚木・栃木の開発チームが集まり、実際に登坂路での走行調査を通して課題点を洗い出し、ベンチマーク結果と合せて改善目標を設定して、複数の対策案を検討しました。
対策は試作車へ順次反映し、坂道での発進や20km/h・40km/hからの加速など、お客さまに安心・安全・快適でワクワク感を感じていただけるシーンを決めて走行評価を実施。取得したデータと実車評価のフィードバックを受けて、性能を再設計する——そのトライ&エラーを何度も繰り返し、ワクワク感のある走りを実現させることができました。
もちろん、燃費との両立も重要な評価軸として、データに基づき最適化を進めています。
お客さまの使い方を常に意識し、各担当が互いの専門性を尊重して連携したことが、良いクルマづくりにつながっています。




「最高の使いやすさを求めたバックドア」
バックドアを使うときの「手の動き」に合わせて、オープナースイッチの高さと角度を工夫しました。人の動作を実際に検証し、手が自然に届いて押しやすい角度に調整。さらに、スムーズに開けられるよう、ラッチの解除時間を延ばすなど、感覚面まで配慮した設計を行いました。
デザイン部からの意匠制約を受けつつ、生産部と協力して、力がかかっても変形しにくい構造を決定。ライセンスランプ、リアビューカメラ、外装フィニッシャーなど関連部品の担当とも毎週調整し、最適なレイアウトを詰めていきました。また、ベトナムから日本に出向き、爪の長い方に協力いただいて奥行き寸法の妥当性を確認するなど、多様なユーザーの使い勝手を検証しました。
「お客さまの満足を常に目指す」という共通認識のもと、各部署が力を合わせることで、細かな操作感まで行き届いた製品が生まれます。
※日産オートモーティブテクノロジーベトナム社のメンバーです


「どうすればできるかを皆で考え仕組みをつくる」
生産ラインにデータロガーを組み込み、問題発生と同時にログを取得できる仕組みを実現しました。小さな軽自動車の車内にどこを通すか、誰が取り付けるかなど課題は多岐にわたり、簡単には進みませんでした。
そこでハーネスの通し方を検討し、工場作業者の作業性をCADで確認するなどして「どうすれば実現できるか」を皆で考えました。対面での打ち合わせや現場での確認を重ね、設計と現場の意見を素早く反映させることを大切に進めました。
また、三菱水島製作所(生産拠点)やデータロガーのサプライヤー、ハーネス設計、実験チームと常に情報と課題を共有し、定期的な打ち合わせで一つずつ課題を解決していきました。顔を合わせたコミュニケーションを重ねたことで、開発関係者が前向きに同じ方向を向いて進められたと実感しています。


「現場で何が起きているかを皆が認識して質を高める」
ハーネスの取り付けや経路レイアウトの品質アップに取り組みました。ハーネスは樹脂部品と異なり柔軟性が高いため、CADデータだけでは最適な取り回しや作業性を判断できません。
そこで試作ハーネスを作成し、前型車の車体にCADどおり取り付けられるか、作業に無理がないかを事前に検証。必要に応じて日本へ出向き、三菱水島製作所で作業者の声を直接聞いて確認結果をCADに反映しています。
「現場で何が起きているか」を共通言語にすることで、設計・製造・サプライヤーが一体となり、実現できました。現場に寄り添い、共に課題を解決する姿勢が連携力の源泉だと実感しています。
※日産オートモーティブテクノロジーベトナム社のメンバーです
一人ひとりの思い


新型日産ルークスは、三菱自動車とNMKVと協業して先進技術を開発しました。これには、会社をまたいだ密な連携が必要でした。すべての課題を把握し、何度も納得いくまで調整を繰り返すことで、トップクラスの技術を盛り込んだ自慢のクルマになっています。
新型日産ルークスは、三菱自動車とNMKVと協業して先進技術を開発しました。これには、会社をまたいだ密な連携が必要でした。すべての課題を把握し、何度も納得いくまで調整を繰り返すことで、トップクラスの技術を盛り込んだ自慢のクルマになっています。

デザインコンセプトの「かどまる四角」をドアハンドルのエンボスで表現しています。薄い鉄板に四角のへこみを作ると、ワレやシワができやすいため、生産部門やデザイン部門と角の丸め方や深さの微調整を何度も行い、密に連携を取ることで実現できました。

デザインコンセプトの「かどまる四角」をドアハンドルのエンボスで表現しています。薄い鉄板に四角のへこみを作ると、ワレやシワができやすいため、生産部門やデザイン部門と角の丸め方や深さの微調整を何度も行い、密に連携を取ることで実現できました。


軽自動車特有のフロントウィンドウが立っていることや、小さなスペースで魅力を生む周辺部品レイアウトなどの条件下で、普通車と同じようにエアバッグを展開させることに苦心しました。サプライヤーや社内の関係部署と知恵を出し合い、安全性を徹底し、お客さまに安心してお使いいただける一台に仕上げています。
軽自動車特有のフロントウィンドウが立っていることや、小さなスペースで魅力を生む周辺部品レイアウトなどの条件下で、普通車と同じようにエアバッグを展開させることに苦心しました。サプライヤーや社内の関係部署と知恵を出し合い、安全性を徹底し、お客さまに安心してお使いいただける一台に仕上げています。

一から手がけた思い入れのある一台です。室内空間を広くするため、アンテナレイアウトやチューニングを試行錯誤し、検知性能を向上させました。近づくとドアが自動で解錠、離れると施錠する便利な機能です。三菱のキーも新たに開発し、同じ機能を採用しています。

一から手がけた思い入れのある一台です。室内空間を広くするため、アンテナレイアウトやチューニングを試行錯誤し、検知性能を向上させました。近づくとドアが自動で解錠、離れると施錠する便利な機能です。三菱のキーも新たに開発し、同じ機能を採用しています。


従来の実車適合だけでなく、新しい手法のデジタル性能評価やオンラインチューニングも、私たちが中心となって実施しました。実験部と連携し、さまざまな走行シーンで細かな調整を重ねた結果、性能を大きく向上させた新型日産ルークスに仕上がっています。
従来の実車適合だけでなく、新しい手法のデジタル性能評価やオンラインチューニングも、私たちが中心となって実施しました。実験部と連携し、さまざまな走行シーンで細かな調整を重ねた結果、性能を大きく向上させた新型日産ルークスに仕上がっています。

BRエンジンの構造上、ベルトシステムの張力影響によるオイルポンプのガタ打ち音に大変苦労しました。新型日産ルークスでは張力低減と部品の寸法最適化により、燃費だけでなく静粛性も高めたエンジンに仕上げました。

BRエンジンの構造上、ベルトシステムの張力影響によるオイルポンプのガタ打ち音に大変苦労しました。新型日産ルークスでは張力低減と部品の寸法最適化により、燃費だけでなく静粛性も高めたエンジンに仕上げました。


設計者とデザイナーとともに、お客さまの立場で考えた見栄えの品質を作り込み、魅力を細部まで凝縮させました。特にヘッドランプのメッキ部品や2トーン塗装の見切りでは、工場やサプライヤーとも連携し、何度も評価と調整を繰り返すことで、新型日産ルークスの魅力を最大限に引き出しています。
設計者とデザイナーとともに、お客さまの立場で考えた見栄えの品質を作り込み、魅力を細部まで凝縮させました。特にヘッドランプのメッキ部品や2トーン塗装の見切りでは、工場やサプライヤーとも連携し、何度も評価と調整を繰り返すことで、新型日産ルークスの魅力を最大限に引き出しています。

簡易的に解析できるツールを用意し、机上検討だけでは見えない部分も確認・評価できたことで、設計データの品質向上に貢献。さらに、設計変更による性能への影響を素早く把握し、従来以上に設計担当と連携して、良い製品づくりにつなげました。

簡易的に解析できるツールを用意し、机上検討だけでは見えない部分も確認・評価できたことで、設計データの品質向上に貢献。さらに、設計変更による性能への影響を素早く把握し、従来以上に設計担当と連携して、良い製品づくりにつなげました。


新型日産ルークスのホイールは、要求が相反する製造、強度、耐久、音振性能、こだわりのデザインを関係部署やサプライヤーと何度も協議しながら形にしました。見た目のカッコよさと安心・快適な走りをお客さまにお届けできると確信しています。
※日産オートモーティブテクノロジーベトナム社のメンバーです
新型日産ルークスのホイールは、要求が相反する製造、強度、耐久、音振性能、こだわりのデザインを関係部署やサプライヤーと何度も協議しながら、形にしました。見た目のカッコよさと、安心・快適な走りをお客さまにお届けできると確信しています。
※日産オートモーティブテクノロジーベトナム社のメンバーです